お姫さまは肉が好き。『ハチミツとクローバー』の話
杏月です。
先日、身内の誕生日のお祝いに焼肉を食べに行きました。
予約は7時だったのですが、私以外の3人が雪の為遅れてしまいました。
他の人が来た時にすぐ食べられるようにしておこうかな、とLINEで連絡を取りつつ希望を聞いて、お肉と野菜の盛り合わせ、そして飲み物を注文しました。
注文が終わったところで3人が到着。
この店を予約し、何度か来たことのある姉が「え、なんで野菜の盛り合わせ3皿も頼んでるの」と驚きます。
3皿頼んだのはメニュー表に1皿がひとりぶんと書いてあったから。
4人だけど、父はあまり野菜を食べないので3人分で足りるだろうと思ったからなのですが…。
姉の呆れた顔の理由は野菜盛り合わせの皿が来て理解できました。
1皿が多い!
これ、ひとりぶんですか?このお値段でこの量は何て良心的な良いお店だ!
しかし多い!
結局、責任を感じて肉よりも野菜を多めにせっせと焼いて食べたおかげでなんだかヘルシーな焼肉になったのでございます。
姉には笑われ、お腹はキャベツで満腹で少々とほほな気分(死語)でありました。
でも美味しかったので今度はロースとタンをお腹いっぱい食べたいです。
ハチミツとクローバー (1) (クイーンズコミックス―ヤングユー)
- 作者: 羽海野チカ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/08/19
- メディア: コミック
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で、焼き野菜をせっせと食べながら思いだしたのはこの『ハチミツとクローバー』です。
突然ですが私にはいくつかフェティシズムがありまして(日本語おかしい)そのうちのひとつに『お姫さま好き』というものがあります。
、
昔からお姫さまが出てくるお話は大好きです。初めて自分で描いた漫画のタイトルは「ふたりのおうじょ」でした。
ただ、お姫さまならば何でも良いというわけではもちろんなく、自分のなかにひとつの定義があります。
私にとってお姫さまとは「女王となる資質を持つ、今はまだ未熟な少女」のことなのです。
実際に王族という立場ではなくとも、ある分野のトップに立ち他を守り導く強さを秘めているのだけど生い立ちや年齢ゆえに今は弱々しくて周囲に助けてもらう存在でしかない少女というものがたまらん好きです。
このハチミツとクローバーのはぐみちゃんはまさしくどんピシャな「お姫さま」でした。
ずば抜けた芸術の才能を持ちながら、内気で神経質で周囲とコミニュケーションが取れない弱々しい美少女。
だけど、ラストで彼女は力強く変身いたします。その片鱗は随所随所に出てくるのですが、彼女の内に秘めた強さを一番表現しているのが彼女が「肉好き」であること。
コロボックルとあだ名がつけられる程、小柄なはぐちゃんですが「肉食いなんだよ、この人」と苦笑されるくらいの肉好きなのです。
可愛くデフォルメされた顔で、せっせと肉を口に入れるはぐちゃんはまさに女王となる資質を持っているお姫さまだったのでした。