駱駝家ブログ

文字書き杏月と、絵描き渡月のブログ。イベント情報、本の紹介、日記など。

真っ赤なお鼻のトナカイさんが気の毒な話

駱駝家の杏月です。こんにちは。

今更ながら12月です。
今年が終わってしまいます。あああ年齢がかさむほどに時の流れが速くなるというのは本当ですね。
10年は夢のよう、100年は夢また夢、1000年は一瞬の光の矢~♪とそれこそ年齢がばれる歌を思わず口ずさんでしまう今日この頃。

過ぎてく時間は怖くない。輝きを失う事が嫌なのです……いっや、そもそもいつお前が輝いていたかって話ですがね。メーテル、メタルに光る機械の身体にちょっぴりあこがれてしまう私を遠くで叱ってくれないか。

松本ワールドへ逃げようとする心を押しとどめつつ、今日も元気に?働いておりましたら、側を駆け抜けていくつぶらな瞳の少年が(はい、文章が松本ワールドから戻っておりませんね)元気に歌っていました。


『真っ赤なお鼻のトナカイさんは~♪』
ほうほう定番ソングですな。
『クリスマス前に~やって来た~』
定番ソングが2曲まざってる。まざってる。
『かわいそうなトナカイ~車にはねられて~死んじゃった』
なんでそんな気の毒な展開?!しかもメロディーが微妙に赤い靴なんだが……。
『とても~美味しかった~♪』
「食べるんか?!」

ついには声に出して突っ込む私に少年(一応知り合い)は、無邪気にのたもうたのです。
「鹿肉は美味しいよね」

トナカイと鹿をごっちゃにしているのは置いておいて、誤解をされないために説明しますと、うちの地元はとっても山深い土地で鹿だの猪だのがよく出現しているわけです。

残念なことながら、動物と自動車の衝突事故もよくおこります。
鹿と自動車がぶつかったら……実は結構自動車の方が負けます。
かく言う私も一度思い切り鹿とぶつかり、車のライトとエアコンを数万円かけて修理する羽目になったことがあります。ちなみに鹿は元気に逃げていきました。

鹿の方が負けて自動車事故で亡くなってしまった場合、鹿の状態が良く、さばくことの出来る猟師さんが近くにいたら美味しい鹿肉になる場合も多いです。

少年はそういう恩恵に近日あずかったという話でした。
『トナカイは~死んだ~自動車で~』
私も過去、そういう恩恵にあずかり鹿肉を美味しくいただいたことのある身ですので大きなこととは言えませんが、クリスマス前に勤労意欲の強さのあまり先走って現世に降りてきたところを車にはねられて美味しくいただかれてしまう真っ赤なお鼻のトナカイさんは、結構、いやかなり気の毒だと思うんだが、どう思う?メーテル……。

 

 

Venison うまいシカ肉が日本を救う!

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物語に出てくる食べ物の話

駱駝家のたぶん文字書きの方、杏月です。

錦鯉のお寿司、写真で見ましたが半透明のイカ越しに透ける模様が美しいです。
食欲が失せるというよりは、食べるのがもったいなく感じますな。
こういう目でも楽しめるお料理って素敵です。
いつか、私も食べに行きたい。その時にはぜひご一緒いたしましょう渡月さん。

大人になって何が嬉しいかというと、食べたいと思うものが手順を踏めば手に入れられるということですね。ものすごい高級なものとかは無理ですが、そこはとりあえず置いておいて。

子供の頃は例えば物語に出てきたおいしそうな食べ物を、どんなに望んでも自力では手に入れられなかったしどういう物なのか調べることもできなかった。

ハイジのチーズや、パディントンのスコーン、ムーミンママのパンケーキ……どんなにあこがれたことでしょう。

今はインターネットもあるし、色んな国の料理が味わえる日本という今のところ平和な国にいるおかげで、スイスのチーズもイギリスのスコーンもパンケーキもその気になれば味わえます。

もちろん、物語に出てくる料理のなかにはどうやっても食べることが不可能なものもあります。
ファンタジーの世界のものなんかそうですね。

ジョーンズのクレストマンシーシリーズに出てくる、自分で動いて逃げ出すジンジャークッキーなんか、もし、現実に作ることが出来ても罪悪感で胃に穴が開きそうで無理です。

ファンタジーの世界ではないですが子供の頃に読んだジュニア向けシートン動物記の「旗尾リスの話」に出てくるキノコもまたおいしそうですが、食べることのできないものです。
なんと言っても旗尾リスを中毒にさせてしまう、毒キノコなのですから。

しかし、この毒キノコの描写がとてもおいしそうなのです。毒だとわかりつつもつい旗尾リスが食べてしまう毒キノコ……しゃくしゃくと甘い毒キノコ……今でも時折あの文章を思い出す度に想像のなかで「お前がつい食べちまう気持ち、わかるよ」と旗尾リスの肩(あるのか?)を叩いてしまう私です。


はじめてであうシートン動物記〈6〉旗尾リスの話・いさましいジャックウサギの話

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